懸垂下降理論講習 報告者:賀来素明

ガイド山行でバリエーションルートを希望される方には参加条件をいくつか求めています
その中の一つが懸垂下降の基本を修得しているということです

懸垂下降は死亡事故が繰り返されています
では死亡事故はなぜ発生しているのでしょうか?その原因と対策を考えるといくつかの重要なポイントがあります

そのポイントは言い換えると「生と死の分岐点」ともいうべきものです
ただしやり方を教え、覚えるというのでは不十分です

マルチピッチクライミング防御技術講習 報告者:賀来素明

 


素直ガイドと私は素直ガイド考案の「クライミング技術体系」でいうところの「防御技術」の講習会を行いました
位置づけとしてはマルチピッチクライミングの防御技術講習となります

考案者の素直ガイド自ら講師を務め、私は都岳連関連のドキュメントを作成しながら時々サポートしました

10年近く日大山岳部の指導を行ってきた素直ガイドの指導方法には大いに学ぶべき点がありました

房総の沢歩き「老川」 報告者:賀来素明


房総半島は温暖な気候ゆえ冬でも沢歩きができます
温かくなるとヒルが大発生しますので、むしろ冬しか登れないと言っても良いかもしれません

一番有名なのは不動滝を擁する「梨沢」ですがそれ以外にもいくつか楽しい沢が存在します
今日はその中の1本、養老川の支流「老川(おいかわ)」へ行って来ました
この老川に滝はありませんが、「川廻し」のトンネルをいくつもくぐりながらなナメを遡行するという独特のものです
「川廻し」が作成されたのは江戸時代から明治半ばということですから、古いものではすでに200年から300年の年月が経過しており、地質が泥岩ということも相まって浸食がすすみ、川底は複雑な地形を形成しています これを突破しながら遡行する楽しさは独特のもので、まるでインディージョーンズのアトラクションのようです